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ふろく電ブロminiのできるまで

5.電ブロminiの最終仕様

大人の科学Vol.32「電子ブロックmini」は2011年11月30日に発売する。今回は、最終的なふろくの仕様についてお知らせしたい。

ブロック数は25個で、本体はてのひらより若干大きめのサイズ。持ち運びもできるよう、ストラップを通せる突起もつけた。おもな電子部品としては、ICアンプ、アンテナコイル(以上本体)、トランジスタ、ダイオード、LED、抵抗、コンデンサ、高周波コイル(以上ブロック)。付属品は、特製のクリスタルイヤホン&マイクカバー、リード線が2本。電源は単四形乾電池3本(別売)。

できる回路数は全部で50。内訳は、検査回路が2、基本回路が8、アンプ回路が3、ラジオ回路関連が9、発振回路が3、マルチ回路が6,タイマー回路が3、論理回路が5、お楽しみ回路(うそ発見機など)が11。製品版の電子ブロック(EX-150)にはない新しい回路としては「ツインT型発振回路」「シュミットトリガー式タイマー」「ダーリントンラブテスター」などがある。どんな回路なのか、楽しみにしてほしい。

▲ブロックを並べてできる回路は全部で50。
右は「ダーリントンラブテスター」で、人との相性チェックを楽しめる。

本誌では、楽器やLEDディスプレイ、放射線感知器(注/測定はできない)などへのふろく改造例、8ビットマイコン・ジャパニーノ(あるいはアルドゥイーノ)との連動による応用例を紹介している。また、ブロックは製品版の電子ブロック(EX-150)と互換性があるので、製品版のブロックを使った回路の作例も掲載している。

本誌にある回路集では、ブロック配置図や回路図だけでなく、解説にも誌面を割いている。なるべく電気の初心者にもアナログ電子回路の基礎が理解できるよう、わかりやすい解説に留意した。小学校で習う「電気の通り道」から始まって、中学・高校で学ぶ電気学の初歩まで、見て、触れて、体験しながら学べるようになっている。教材としても十分利用できる。

知識が学べるだけでなく、応用例としてのお楽しみ回路もたくさんある。親子のコミュニケーションツールとしても遊べるはずだ。ご自分でお楽しみいただくことはもちろん、お子様へのクリスマスのプレゼントとしてもお考えいただければ、開発者としてはうれしい限りだ。電ブロには、今も夢と希望が詰まっている。

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