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太陽の力でミニビーストを歩かせよう

 今回は小型の太陽電池とモーターを使って、コンパクトに仕上がるようにしました。

 まずはプラ板を切り出して、太陽電池の受け板と土台のパーツA,Bをつくります。土台A,Bとも上の穴はモーターの外径に合わせて空け、Aの下の穴(接続穴)はふろくのフレーム上部の軸の外径に、Bの下の穴はシャフトの軸径に合わせて空けます。このとき、上下の穴の中心距離(ピッチ)は、ピニオンギヤの半径と2段ギヤの半径を足した数値からモジュール値2つ分を引いて算出しますが、それだとギヤの歯がかたく噛み合い過ぎて動きが悪くなるので、モジュール値を気持ち少なめの値にして引くのがポイントです。たとえば作例では、歯数8のピニオンギヤと歯数65/12の2段ギヤを使ったので右上写真のようになります。

 パーツが揃ったら、後は順に組み上げます。最初に土台Bの下穴に平リベットで2段ギヤを固定。土台Aの上穴と土台Bの上穴に樹脂パイプを差し込んでつなぎ、その中にピニオンギヤを取り付けたモーターを入れます。樹脂パイプにはピニオンギヤと2段ギヤ(大)が噛み合う部分に切り込みを入れてあります。最後に太陽電池を受け皿に乗せて、その下に土台A,Bを接着します。太陽電池とスイッチとモータを配線して完成です。

 ふろくミニビーストには、フレーム上部から風車ととめ具を外し、土台Aの接続穴を差して取り付けます。

 使用するパーツによってギヤ比やピッチなど調整が必要ですが、ぜひみなさんも色々工夫して改造してみてください。

2段ギヤ(小)の歯数を、ふろくの風車ベースについているギヤの歯数と同じ12にすることで、モーターの小さな動力を増幅してクランクシャフトを回転させ、スムーズに脚を動かせる。

改造バージョンの動きを動画で観てみよう!!

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 本誌連動 ふろくで遊びました ふろくミニビーストの風車を 小型の太陽電池につけかえてみました。 こんなに小さくても太陽の光があたると カシャカシャと元気よく歩きます。 ◎必要なパーツ ・太陽電池:小型で高性能なもの ・土台A,B、受け板:厚さ1-1.5mmのプラ板 ・モーター ・ピニオンギヤ:歯数8、モジュール0.5 ・樹脂パイプ:モーターの外径に合うもの ・2段ギヤ:(大)歯数65、モジュール0.5(小)歯数12、モジュール0.5 ・平リベット:軸径2mmのもの